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患者さんや一般の方々に直接普及するような研究をして、
成果を目に見える結果やものとして残したいと思っています。

岩田 遥 先生インタビュー

北里大学医療衛生学部 視覚機能療法学専攻 助教

岩田遥先生にお話を伺いました。北里大学大学院博士課程の3年生でありながら同大学医療衛生学部の助教も兼任し、視能訓練士として臨床の現場でも活躍する岩田先生。現在は北里大学が中心となって開発した小児の弱視治療機器「オクルパット」の展開をメインに、研究に励んでいらっしゃいます。時間との勝負の中で積極的にジャーナルに論文投稿をする上で、エディテージの英文校正・翻訳サービスをご活用いただいています。

※聞き手 近田レイラ(カクタス・コミュニケーションズ株式会社)インタビュー実施日: 2018年9月4日
(以下、本文敬称略/肩書、ご所属等はインタビュー当時のものです)

ご利用サービス 英文校正 スタンダード英文校正 プレミアム英文校正 プレミアム英文校正プラス 学術翻訳 ベーシック翻訳 プレミアム翻訳

専門分野 医学・医療分野(英文校正) 医学・医療分野(学術翻訳)

視力の低い子どもを助けたいという気持ちから、弱視訓練の専門に入りました。

―――まずは、岩田先生の専門分野について教えてください。

(岩田) 私は視能訓練士の資格を持っており、眼科機器を用いた検査と主に斜視や弱視の患者さんの訓練を行っています。斜視というのは目の位置が片一方まっすぐで、片一方ずれている状態。弱視というのは、メガネやコンタクトで矯正をしても視力が0.3とか0.4までしか出ない状態のことを言います。この弱視は訓練の適応期間が決まっていて、弱視治療に反応する期間は大体8歳半ぐらいまでと言われています。簡単に言うと、目が大人になりきると、そのあとは感受性がなくなり、治療に反応しなくなってしまいます。主に子どもを対象に弱視の訓練を行うのが、私の専門分野である弱視治療です。

―――具体的な訓練方法を教えていただけますか?

(岩田)子どもの弱視治療としては基本的にはまずはメガネの装用と、健康な方の目にアイパッチをして、一日数時間、弱い方の目を強制的に使用することにより視力の向上を図る方法が、ここ100年ぐらいずっと主流でした。そこで、私が現在北里大学で研究をしているのがこちら(写真を参照)です。この特殊なメガネをかけて画面を見ると、片目だけでiPadの画面を見ることができるんです。

―――面白いですね。こちらの装置について詳しく教えていただけますか?

(岩田)ジャパンフォーカス社と北里大学で共同開発された、オクルパットという機械です。これは元は普通のiPadで、特殊な加工がしてあります。テレビやスマートフォンには全て偏光フィルムが貼ってあることによって文字が見えるんですけど、この偏光フィルムを剥がしてしまうと、画面が真っ白になってしまうんです。このフィルムをメガネにつけることによって、片目だけに画面を見せています。ホワイトスクリーンという技術を弱視用に応用したという形です。

―――iPadを使って弱視治療って興味深いですね。むしろ目が悪くなるという印象があります。

(岩田)それは親御さんもよく言われますね。皆さん驚かれます。従来のアイパッチというのは、片目を隠して、無理やり弱い方の眼を使わせる必要があったのですが、この両眼開放の弱視訓練は、両目を開けた状態で、能動的に弱視の目を使わせることができるので、弱視訓練効果としても、世界的にも良好な訓練効果が得られるんじゃないかという研究結果も出ています。この研究を主にしていて、こちらの論文を書く時に、エディテージさんの英文校正や翻訳のサービスを使わせていただいたというところです。

―――この分野に進まれたきっかけは、何かございますか?

(岩田)私は臨床現場にも出るんですけど、視力の低い子どもを助けたいという気持ちから、弱視訓練の専門に入りました。自分の子どもがもし弱視になった時を考えると、アイパッチによる治療は現実的になかなか行うことが難しいと感じます。アイパッチの時は子供に塗り絵だったりアニメだったり好きなことをして過ごしてもらうのですが、当然アイパッチを剥がしてしまえばよく見えるわけで、無理やり見えづらいほうを使わせる必要があるんです。なので、お子さんに1日6時間アイパッチをしてくださいっていっても、1030分しかやらなかったり、あるいは全くできなかったりします。ただ、このオクルパットは専用のメガネをかけることで初めて画面を見ることができるようになります。なので子ども自身が自らメガネをかけて、注意力を非常に強く持って弱視訓練に臨むことができます。そこで訓練を頑張って、視力が上がる子どもと、親御さんの反応を見ていると喜びを覚えますね。

―――そもそも小児の弱視は、先天的なものなのでしょうか。

(岩田)様々な原因があるんですけど、一番多いものは、右目と左目の度数が大きく違うことによって、遠視が大きいほうの目が育たないというケースです。通常であれば子どもの視力は3歳までに1.0まで到達するんですけど、この視力の成長過程で左右眼の屈折差により片方の視力が上がってこないのが大きな原因です。34歳くらいでメガネをかけている子ってたまに見かけると思いますけど、多くは弱視治療をしているのだと思います。ただ、アイパッチをしている子はあまり見ないですよね。周りの目も気になるから外ではできないし、家で限られた時間でとなってもうまくいかない。この機械であれば、短時間で弱視治療の効果が期待できることは、論文でも証明されており、今後の弱視治療として期待されています。

―――この機械はもう一般家庭や患者さんにも提供されているのですか?

(岩田)はい。ただ特殊な電子機器で、高価であるため、患者一人ひとりに提供という形が難しい部分もあります。北里では重度の子供には貸し出しをすることもありますが、現実解として、地域の個人眼科や総合病院にこれを1台置いてもらって、子どもが通院して1回30分ぐらい訓練をして帰る。それを週に2回というのをベースにやっています。

英語論文がパブリッシュされると、治療の効果があるんだっていう安心・保証になります。

―――先生は論文を投稿する際、どういった観点でジャーナルを選ばれていますか?

(岩田) 私は大学院生という立場もあるので、スピード感のある研究がすごく求められます。大手の老舗の雑誌も多くありますが、過去には半年以上査読がかかって、結果リジェクトということもあったので、現在はスピード感を求めて、インパクトファクターのあるオープンアクセスジャーナルに出すことが多いです。

―――オクルパットについての英語論文をジャーナル出版した際は、どういった反応がありましたか?

(岩田) 今までの弱視治療の臨床現場では本当にずっとアイパッチでの治療が主流だったので、研究結果が出てない状態の時は、皆さん疑いの目から入られるんです。本当にそれ効果があるの?って。でも研究を続けて、きちんとしたインパクトファクターのあるところにアクセプトされて、英語論文になって、パブリッシュされた時には、やはりこれだけの効果があるんだっていう、証明じゃないですけれど、安心・保証になりますね。なので、論文は必須だったのかと思います。今、どんどん普及していって、まだこれからというところですが。

―――他に取り組んでいらっしゃる研究テーマはございますか?

(岩田) 遠近両用のコンタクトレンズの開発にも興味があります。コンタクトレンズは皆さん使われてると思いますけど、遠近両用ってお歳を召した方でも、あんまり使われている方はいないんです。使わない理由としては値段が高い点や、遠くも近くも両方見えるけれど、遠くも近くもハッキリというより、遠くも近くもそこそこ。というようなイメージが先行しているのではないかと感じています。そういった部分を改善するコンタクトの開発ができれば面白いかなと考えております。

あと、乱視があっても乱視矯正のコンタクトをされる方ってあまり多くないのですが、実は乱視矯正することによって、視機能をかなり大きく向上することっていうのも報告されてます。スポーツの分野でも、意外と気にされてない選手の方も多いんですよね。プロスポーツの分野ってちょっとのキッカケで大きく変わると思うんです。そういったところで何かアプローチできればなとも思っています。

スピードを求めるので、自分ではおよそ確認したかなっていうぐらいでエディテージに出してしまうんです。

―――研究を始めて5年ということですが、論文を書き始められたのはいつ頃でしょうか?

(岩田)指導教授から、論文は英語かつハイインパクトファクターのジャーナルに載せてこそ1人前と言われていたので、修士課程に入ってからすぐに英語論文を書き始めました。ただ、最初はなかなか大変で、アクセプトされなかったことも結構ありました。修士課程の頃は他社さんも利用していて、論文投稿の規約も自分で読んでフォーマットを整えていました。初めて投稿した時の日はすごく覚えていて、フォーマットを直したり、必要事項を入力するのに、本当に丸一日かかったんです。でもリジェクトされてしまって、次のジャーナルに出す時に、また規約を全部読んでフォーマット調整かって…本当に億劫で億劫でしょうがなかったです。修士課程・博士課程っていう短い期間でたくさん論文を載せなくてはいけないので、時間との勝負の中で、非常に無駄な時間だなと感じました。そこは研究とは違う部分なので、そういった中でエディテ―ジさんはリジェクトされたあとも再校正やフォーマット調整が何度もできるという点で、非常に助けられた点があります。

―――ありがとうございます。

(岩田)本当にスピード勝負なので、意味がないとは良いませんけど、やってもらえる部分はプロにやってもらえると、助かりますね。

―――岩田先生は最初の頃からプレミアム英文校正プラス、一番上の英文校正サービスをお使いただいていますね。

(岩田)はい。やはりどんなに良い論文でもリジェクトを経験することはあると思うんです。リジェクト後に再投稿となると、フォーマット調整や査読のコメントでも、リバイスでもマイナーでもメジャーでも、どうしても自分だけのチェックだと抜けがあったり、英語として失礼な表現になってしまったりということが非常に多いんです。そういった時には、エディテージさんに二重にチェックしてもらって出すという安心感があります。極論ですけど、私は本当にスピードを求めるので、自分ではおよそ確認したかなっていうぐらいでエディテージに出してしまうんです。そこで返ってきたものを再度自分で確認する、という手段をとっています。なので、論文の本文自体に、多少の矛盾点があってもエディテージにおかしいぞって指摘してもらえるので、すごく助かっています。ここまで頼りにして良いのかなって思うくらい。

―――頼りにしていただいて光栄です。ありがとうございます。逆にこういったオプションがあると良いとか、こういったことが困るってところはございますか?

(岩田)たとえば「食べログ」じゃないですけど、校閲者の評価が利用者から見えて、5点満点中何点の人、という風になっていたら、有料でも構わないので、ハイクォリティに仕上げてくれる校正者の方を選べたら嬉しいです。

―――確かに、お気に入りの校正者が担当してくれるなら、有料だったり多少納期がずれても良いというお客様もいます。

(岩田)そうですね。速度を優先する時もあります。自分だけの研究であれば遅くても大丈夫な時もあるのですが、特に企業案件の時は本当に1日でも早いスピード感を求められるので、英文校正に時間がかけられない時もあります。そういった時はエディテージさんの番納期が早いプランをお願いすることもあります。

―――岩田先生は翻訳サービスもお使いいただいていますね。

(岩田)はい。今年、私は飛び級で博士課程を修了する予定ですが、飛び級をするにあたって、主席での卒業を目指しています。1番を取るには論文数の合計インパクトファクターの数が最も大事な要素になってくるのですが、その期限までに絶対に載せたい論文があったので、日本語で講演した内容を自分で打ち込んで、和英翻訳サービスを使わせていただきました。返ってきた原稿を見させてもらったら、すごく良い出来だったので、何も困ることなくその後も時々使わせていただいています。

患者さんや一般の方々に直接普及するような研究がしたいと思っています。

―――今後のキャリアにおける目標を教えていただけますか?

(岩田) 目標で言えば、自分の趣味の様な研究ではなく、患者さんや一般の方々に直接普及するような研究がしたいと思っています。私は眼科関係なので、コンタクトレンズや、照明などに関わるような研究です。たとえば昨今ブルーライトが駄目だとか言われてますけど、ブルーライトって実はすごく良い部分もあります。サーカディアンリズムと言って、朝起きた時にブルーライトを浴びることによって、網膜のメラノプシン細胞が日内変動をコントロールしてるとも言われていて、朝は浴びたほうが良いんです。ただ、確かに夜寝る前には浴びないほうが良い。一方的に悪いわけではないんです。たとえば看護師さんとかは昼夜逆転って結構すると思うんですけど、その辺りを照明とかで日内変動をコントロールできればなという夢を持っています。

―――企業と共同で研究したり、商品化したりする機会も多いですか?

(岩田) とても多いです。皆さんに普及するようなものを作る時は、企業は絶対に関わってきます。研究を自分の中で終わらせて完結するのも良いと思うんですけど、やはり、ものにするってすごく大事だと思っています。ものにして結果を残すと分かりやすいですし。確かに論文が、数年後、数十年後に何かしらの開発の一部に役に立つというのは理解できるんですけど、自分のモチベーションを維持するためにも、目に見えた結果として残したいっていうのが非常に強くあります。

―――届ける層が違うということですね。

(岩田)そうなんですよね。ものに残れば、私はこれをやりましたって言えるじゃないですか。企業さんっていうのはもちろん利益を追求しなければいけない部分は非常に大きいと思いますので、そういったところで速度を絶対に求められます。その点で、英文校正サービスや翻訳が必ず必要になります。私はまだ、本当に研究を始めて5年ぐらいですが、研究室や教授にもすごく自由にやらせてもらえるので、研究はもう本当に自分の思うままにのびのびとやっています。

海外の研究者とも切磋琢磨して、たくさん論文を掲載して行きたいと思います。

―――現在の研究とお仕事のバランスについてお聞かせください。

(岩田) まずは研究が大前提にあります。私の所属する視覚機能療法学専攻は、視能訓練士の国家資格を目指す専攻ですので、学部の学生に対して、講義や実習を毎日のように行ってます。あとは臨床に出て、北里大学の病院やほかの共同研究の病院に出て、時々臨床の現場に出て、肌感を忘れないようにしています。患者さんを診て、患者さんに実際関わって、こんな研究しなきゃ、っていう部分もやはりあるので、研究室にこもりっきりにはならないようにしています。なので、大学そのものですよね。大学病院って、臨床・研究・教育の3本柱ってよく言われると思うんですけど、本当にこの3つまんべんなく、やらせていただいています。

―――日々の中で、特に大切にしていることや信念などはございますか?

(岩田) 僕はもう結婚して家庭があるので、色々な仕事をしている中でもワーク・ライフ・バランスを大切にするために、全てにおいてダラダラやらずに効率よく、というところを意識しています。なるべく早く帰って奥さんの面倒をみたり、子どもがもうすぐ生まれるので、生まれたらちょっとそっちにシフトしないとなと思っています。学会も多くて、実は今週末もISERという眼科の国際学会に参加するために北アイルランドに行って講演をしてきます。抄録、アブストラクトを見て判断されるんですけど、そのアブストラクトを出す時にもエディテージの英文校閲サービスを使わせていただいき、トラベルフェローシップアワードという賞もいただきました。ちゃんと校閲に出して良かったと思います。

―――おめでとうございます。海外と日本での弱視治療を比較して、特徴的な点は何かございますか?

(岩田) この、アイパッチではない両目を開けた状態の弱視訓練の装置は、海外でもいくつか報告され始めています。両眼開放の弱視の訓練は今熱い分野のところなので、海外でも、たとえばヘッドマウントディスプレイを使ったり、様々な方法があります。そういったところでどれが一番効くんだろうって、競合と言いますか、切磋琢磨して、お互い頑張っています。なのでこうして国際学会にも参加して、海外で同じような研究をやっている研究者の方々と関係を作って、たくさん論文を掲載して行きたいと思います。

今後もエディテージがお役に立てればと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。