エディテージ・グラント2025次点を受賞-土屋 尚輝さんにインタビュー

エディテージ・グラント2025にて次点を受賞した土屋 尚輝さんに、入賞した喜びやご自身の研究について、グラントに応募して感じたことなどを語っていただきました。

土屋 尚輝さんプロフィール
Naoki Tsuchiya


2018年 日本大学医学部を卒業
2020年 横浜市立大学産婦人科教室に所属
2023年 産婦人科専門医取得
2024年 博士課程進学
現在は生殖医療に従事しながら、同領域の研究を行っている。

2児の父であり、休日は家族で過ごすことが多い。
身体を動かすことが好きで、隙間時間に筋トレをしている。

Naoki Tsuchiya

受賞した研究内容について

不妊治療の中の生殖補助医療(いわゆる体外受精)において、受精胚の中から妊娠しやすい胚を選別する研究を行っています。これは精神的・身体的・金銭的な患者さんの負担を減らすことができ、とても重要とされ、幅広く取り組まれています。今回は胚の分割を経時的に観察しているタイムラプス動画を使用して、形態動態学的な指標を発見しました。特に4細胞期胚・8細胞期胚という初期胚に特化した指標になります。今後はその指標をもとに分子生物学的な原理を追究する予定です。

エディテージ・グラント2025次点を受賞して

この度は数多くの中からご選考いただき誠にありがとうございます。研究者として経歴は浅く、自分の行っている研究の方向性は合っているのか、そもそも研究をする意味はあるのかなど様々な不安に駆られていましたが、今回受賞させていただき、この世界で誰かは私の研究を評価している、あるいは方向性として間違っていないという安心感を得ることができました。この受賞をきっかけとして自分の研究を発展させていきたいと前向きに考えることができました。

ご自身の研究について

一般婦人科、不妊治療というような産婦人科診療を行いつつ、不妊治療の領域の研究を行っています。大学病院に勤務しているため、一般的なクリニックとは異なる層の患者さんや疾患と接する機会が多く、今回の研究以外には希少な疾患の胚の研究なども行っています。

産婦人科医を志したきっかけは、やはり生命の誕生に接することができるためであり、診療を重ねて産科あるいは不妊治療にますます強く惹かれました。大学院への進学を決め、せっかく研究するならばと、このような研究ができる施設を選定し、今に至ります。

今回のエディテージ・グラントの受賞をきっかけとして、まずはこの研究の最終目標である分子生物学的解析と実際の臨床に使用できる数値を算出していきたいです。この研究の発展によりさらなるグラント獲得を目指し、そのプラスの循環により生殖領域で悩まれている患者さんの手助けをしていきたいと考えています。

エディテージ・グラントに応募した理由

もともと英語の論文執筆を行う際に英文校正としてエディテージに校正を依頼していました。このグラントの前に校正を出した際に、広告としてこのグラントを知ることができました。前述した通り研究者としての歴は浅く、DC1などの大型グラントを取ることは夢のまた夢でしたが、このグラントの謳い文句が”若手研究者が基礎研究のスタートラインに立つための助走を支えることを目指しています”であり、まさに私のような者に合致していると考えたので応募させていただきました。

グラントへの応募にあたり、苦労したことや工夫したこと

エディテージ・グラントと他の助成金プログラムの大きな違いは、エッセイ形式であることでしょうか。経歴などを度外視して、自分の研究への強い想いを載せさせていただけることがこのグラントの最大の強みであり、また難しいところかと考えます。
エッセイを書いたことは人生でなかったため、どのようにかけばすべて読んでもらえるかを考えながら構成することに苦慮しました。エッセイの書き方の本を読んでこのグラントに通るために少し工夫をさせていただきました。まずは最初の要旨、要約で面白いと思わせることができるかがカギと考えました。

エディテージ・グラントに応募してみて感じたこと

まずはメールや問い合わせなどの対応がスムーズかつ分かりやすく、初めての応募でしたが最終選考、セレモニーまで到達することができました。スタッフの皆様、ご尽力ありがとうございました。もともと論文を執筆していない、あるいはグラント受賞歴がない方向けのグラントであり、グラント自体に右も左もわからない方にも優しく寄り添ってくださる印象でした。

前述しましたが、研究の土台がない方にとって、自分の研究を自信をもって突き進むことはとても勇気がいることだと感じています。環境によっては他人に評価してもらうことやアドバイスをもらうことができず、研究自体をやめてしまった方もいました。今回のセレモニーでは他にも同じような環境の方がいることや、研究を継続するハードルを下げることができましたので、とても感謝しています。

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この記事を書いた人

2002年に設立された、カクタス・コミュニケーションズの主力ブランドであるエディテージの目指すところは、世界中の研究者が言語的・地理的な障壁を乗り越え、国際的な学術雑誌から研究成果を発信し、研究者としての目標を達成するための支援です。20年以上にわたり、190か国以上の国から寄せられる研究者の変わり続けるニーズに対応し、研究成果を最大限広く伝えられるよう、あらゆるサポートを提供してきました。
今日、エディテージは専門家によるサービスとAIツールの両方を用いて、研究のあらゆる段階で便利に、安心して使っていただける包括的なソリューションを提供しています。