食品が触媒に? 食卓にある身近な食品が環境にやさしく安全な触媒技術の開発につながる新しい可能性

本記事ではエディテージのグラフィカルアブストラクト制作サービスを通して、研究プロモーションをされている研究者の方とその研究論文をご紹介します!

池本 一人 先生プロフィール

工学博士。三菱ガス化学株式会社 新潟研究所 主席研究員。主な研究分野は化学、バイオテクノロジー。補酵素PQQに関する健康機能(抗老化、抗ウイルス)、分析、結晶、反応を研究。セレンディピティーの女神が友達。

脳機能も研究しています:https://researchfeatures.com/wp-content/uploads/2023/10/Kazuto-Ikemoto-1.pdf

論文紹介

DOI: https://doi.org/10.3389/fnut.2024.1391681   

この研究は、私たちの身近な食品が思わぬ化学反応を促進する能力を持っていることを明らかにしました。特に、スキムミルクやチーズなどのタンパク質が豊富な加工食品が、ピロロキノリンキノン(PQQ)というビタミン様物質とアミノ酸の反応を大幅に加速させることがわかりました。

この発見により、PQQの検出感度が600倍も向上し、食品中の微量なPQQを正確に分析できるようになりました。さらに、この「食品触媒」は80℃の高温でも安定して機能し、従来の酵素よりもはるかに安価で入手しやすいという利点があります。

この研究成果は、環境にやさしく安全な新しい触媒技術の開発につながる可能性があり、食品科学、有機合成、分析化学など幅広い分野に革新をもたらすかもしれません。私たちの食卓にある身近な食品が、実は高度な科学技術の鍵を握っていたという驚きの発見です。

加熱して変性したタンパク質が活性があることは原始的な酵素のはじまり、化学進化の始まりスナップショットを見ているかもしれません。

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エディテージのグラフィカルアブストラクト制作サービス

研究プロモーションへの意気込み

食品を触媒にする常識外れの研究成果だと考えております。従来の化学触媒や酵素の代わりに食品由来の触媒を使用することで、より環境にやさしい製品開発が可能になるかもしれません。

新しい食品加工技術や保存方法、より自然で安全な食品添加物や保存料の開発、日用品や化粧品など日常生活で使用する様々な製品への影響、など様々な可能性を持った研究成果をより多くの人に知ってもらい、社会貢献に繋がればと考え、今回研究プロモーションに踏み切りました。

エディテージのグラフィカルアブストラクト制作サービスを使って

論文を正確に読んで、グラフィックを迅速に提供されたことに驚きました。エディテージは英文校正、図表の投稿規定への変更でいつも使っています。論文投稿に必要な機能がまとまって利用できることは便利です。


エディテージでは、より多くの人に研究成果を届け、研究のインパクトを最大化するために不可欠な研究プロモーションを推奨しています。「研究成果を社会貢献に繋げたい」、「より多くの研究プロジェクトに携わりたい」、「自分の研究で誰かを勇気づけたい」、そんな研究者の想いを応援しています。


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この記事を書いた人

2002年に設立された、カクタス・コミュニケーションズの主力ブランドであるエディテージの目指すところは、世界中の研究者が言語的・地理的な障壁を乗り越え、国際的な学術雑誌から研究成果を発信し、研究者としての目標を達成するための支援です。20年以上にわたり、190か国以上の国から寄せられる研究者の変わり続けるニーズに対応し、研究成果を最大限広く伝えられるよう、あらゆるサポートを提供してきました。
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