Nature誌向けグラフィカルアブストラクトの作成方法

How to Create a Graphical Abstract for Nature Journals

グラフィカルアブストラクトは論文の視覚的要約として、文章によるアブストラクトを補完する役割を果たします。ポストテキストの世界において、学術論文を革新的な方法で提示・要約することは、学術出版社にとって重要な目標です。そのため、大手出版社が投稿論文にビジュアルアブストラクトの添付を求めるのも当然のことです。この記事ではNature誌向けのグラフィカルアブストラクトについて解説します。

Springer Natureのジャーナル向けグラフィカルアブストラクトを作成する際のポイント

『Spinal Cord』のようなSpringer Natureのジャーナルでは、グラフィカルアブストラクトの提出は任意です。
このジャーナルでは以下の形式を推奨しています。

  • 標準ファイル形式(.tiff、.eps、.jpg、.bmp、.doc、または.pdf)の単一ファイル。カラーのグラフィカルアブストラクトを推奨。
  • 実寸印刷時:幅9cm×高さ5cm、解像度300dpi以上。
  • 背景色は白とし、利用可能な幅を画像で埋めること。
  • テキスト記述は最小限に抑えること。

一方、Springer Natureの『International Journal on Interactive Design and Manufacturing』では、目次(TOC)掲載用にグラフィックを添付することが求められます。このジャーナルでは以下を推奨しています。

  • 未発表でオリジナルのグラフィックを提供すること。構造図、図解、グラフ、写真、またはそれらの組み合わせが該当します。
  • カラーのグラフィカルアブストラクトが推奨されます。
  • 以下の使用は禁止: (i) 生きているか死んでいるかを問わず人物の写真や絵、(ii) 国の切手や通貨、(iii) 商標登録済みアイテム。
  • すでに論文に含まれているグラフィックの使用は避けてください。
  • グラフィカルアブストラクトにテキストを記載しないでください。
  • アスペクト比 7 (幅) x 5 (高さ) の横長形式を使用します。グラフィックファイルはベクター形式(TIFFまたはEPSファイル、最低300dpi)で提出してください。

Nature portfolioのジャーナルについては、多くがグラフィカルアブストラクトを許可していないことに注意してください。『Nature Communications』もそのひとつです。実際、Nature portfolioのジャーナルの中でグラフィカルアブストラクト付きで論文を掲載しているのは、『Nature Chemical Biology』と『Nature Chemistry』の2誌のみです。

『Nature Chemistry』『Nature Chemical Biology』向けグラフィカルアブストラクトを作成する際のポイント

『Nature Chemistry』および『Nature Chemical Biology』では、論文、レビュー、解説記事にグラフィカルアブストラクトが必要です。主な注意ポイントは以下の通りです。

  • グラフィカルアブストラクトに化学構造式や画像を含めることが可能ですが、テキスト記述は最小限に抑えてください。
  • カラーのグラフィカルアブストラクトが推奨されます。
  • グラフィックは標準ファイル形式の単一ファイルとし、画像は幅9cm×高さ50cmの長方形に収まる必要があります。
  • グラフィックは白背景で提示し、可能な限り画像が利用可能な幅いっぱいに広がるようにします。

グラフィカルアブストラクト作成の便利なソリューション

注意しなければいけないことが山ほど出てきましたね。グラフィカルアブストラクトの作成やフォーマット設定で細かい点まで対応するのは大変です。でもご安心ください。著者支援サービス「Mind the Graph」などが便利なテンプレートやデザインツールを提供しています。こうしたサービスを活用してグラフィカルアブストラクトの作成や改良を進めましょう。Mind the Graphで作成されたNature誌のグラフィカルアブストラクトはこちらでご覧いただけます。

結論

『Nature Communications』など、Nature portfolioのジャーナルの多くはグラフィカルアブストラクトの掲載を許可していません。ただし、『Nature Chemical Biology』と『Nature Chemistry』ではグラフィカルアブストラクトが掲載されています。掲載を希望するジャーナルの要件について、必ず確認してください。明瞭さ、視覚的魅力、ジャーナルの仕様への準拠を念頭に置き、グラフィックを慎重に計画・設計してください。グラフィカルアブストラクトの出来に満足したら、最終的な寸法、解像度、ファイル形式を再確認しましょう。掲載を希望するジャーナルの要件については、あとは良い結果を祈るばかりです!


この記事はEditage Insights 英語版に掲載されていた記事の翻訳です。Editage Insights ではこの他にも学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供していますのでこちらもぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

2002年に設立された、カクタス・コミュニケーションズの主力ブランドであるエディテージの目指すところは、世界中の研究者が言語的・地理的な障壁を乗り越え、国際的な学術雑誌から研究成果を発信し、研究者としての目標を達成するための支援です。20年以上にわたり、190か国以上の国から寄せられる研究者の変わり続けるニーズに対応し、研究成果を最大限広く伝えられるよう、あらゆるサポートを提供してきました。
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