こんにちは。エディテージでマーケティングを担当している、しもんです。私は2025年8月にエディテージに加わり、そこからアカデミアに関わりはじめましたが、研究者としてのバックグラウンドもないため、日々勉強中です。
そこで今回、「研究者の本音が聞ける」と聞き、研究者やアカデミア関係者が集まる「全国キャラバン 3 Questions」に行ってきました。研究者の方々が何に悩み、どんなことに引っかかりながら研究を続けているのか…。今回は、2025年10月に関東地区編に参加したイベントレポートをお届けします。

Profile
カクタス・コミュニケーションズ株式会社、エディテージマーケティング部コンテンツマーケティング担当。
普段はコンテンツマーケターとして、日本での新規ユーザーさんにリーチすること軸に、研究者の方々に役立つ情報もお届けしています。また、デザインやクリエイティブを駆使してユーザーの皆さんにサービスの良さを発信しています。
3Questionsとは?
研究者や研究支援企業が3つの質問に匿名で答える形で、自身の研究について簡潔に紹介したポスターを展示します。また、ポスターだけでなく、直接来場者と対話・交流をおこなうこともできます。ポスターは次の3つの質問で構成されます。
Q1)みなに問いかけたい私のメッセージ
Q2)わたしが追っている「不思議」
Q3)これまでやってきたこと、やろうとしていること来場者はポスターに付箋で自由にコメントを書き込むことができ、研究分野や立場を越えて意見が集まる仕組みです。
付箋に集まっていた言葉から見えてきたもの
今回、エディテージからは「研究をもっとオープンに、もっと楽しくするには、どんな発表や交流の形があり得るか」というQuestionを提供しました。
当日会場に着いた時には、既に来場者の皆さんが、思い思いにコメントを書いてくださっていました。それらを一つずつ読み進めるうちに気づいたのは、普段表に出てこない研究に対するさまざまな視点や関心が、言葉として目に見える形になっていて、それらが一か所に集まることにより「研究とはなんたるか」が、少し掴めたような気がしました。
一例として、エディテージのQuestionにはこんなコメントが寄せられていました。
「変にまとめすぎなんですよね…」
「研究の面白さと、面白いと思うことには差があると思う。それを乗り越えたら広がるのではないか。」
「研究が面白いと思うから続けようと思えるのですが、時々わからなくなる。研究の面白さってなんでしょうか。」
「学術機関に属していなくても、誰でも研究ができて論文が書ける“研究の市民化”」など

グループディスカッションで交わされた議論
付箋を通じた「間接的な対話」と並行して、会場ではテーマに対するグループディスカッションも行われ、私もいち参加者として加わりました。エディテージからは「研究の発表や交流の場をどうアップデートできるか」という議題をもとに、主催者である公益財団法人国際高等研究所 客員研究員(本務:京都大学学際融合教育研究推進センター准教授)の宮野公樹先生や研究者の方々、オーディエンスとの間で意見が交わされました。
議論では、「研究をどの段階で、どのように外に開くのがよいのか」といった話であったり、「専門外の人と研究を共有することの難しさ」、「評価を前提にしない対話の場が、なぜ必要なのか」といった話題が挙がりました。
正解が用意されていない中で、さまざまな意見が飛び交い、議論の端々から研究への強い愛情が伝わってきました。研究者の未来について語られる一方で、いま置かれている環境がどれほど厳しいものなのかも自然と共有されていきます。皆さんの話を聞きながら、研究を支える立場にいる自分に、何ができるのかを考えさせられる時間でもありました。
今回のテーマに答えはありません。ですが、研究者を取り巻く環境には変化が必要であることや、研究をよりオープンにしていく余地がまだまだあることなど、多くの意見が出て、まだまだエディテージができることは多いのではないかと感じることができました。
まとめ
今回のイベントでは、研究者の方々がそれぞれの立場から研究について考えていることや、日頃感じている違和感や問いが、付箋や対話という形で率直に共有されていました。
イベントに参加してみて、研究者一人一人の意見を聞き、点が線になることで業界が抱える課題が少しずつ見えてくることを実感できました。さまざまな立場や見方を知ることは大切ですが、それらを踏まえて、もう少し大きな視点でアカデミア全体を見ていくことが大事だと感じられました。
「3 Questions」というイベントは、研究成果を発表する場ではなく、研究についての考え方や問いを持ち寄り、それを他者と共有する場なのだと思います。研究者同士だけでなく、研究を支える立場の人間にとっても、参加する価値のある有意義なイベントでした。

