「まずは思い出して書き、それから細部や専門用語を付け足しましょう」

「まずは思い出して書き、それから細部や専門用語を付け足しましょう」

簡単に経歴をお話していただけますか? また、どのような経緯でプロの英文校正者になると決めたのですか?

職業としては学者で、書くということに対し深い愛情を持っています。ほぼ20年間、大学で教員として働いてきましたが、私が仕事を見つけたのではなく、仕事が私を見つけてくれたのです。ここ13年くらいは、執筆や研究をして過ごし、 大学院での研究(学生への大学院での研究を終えるための指導)を終えました。大学がそうだったように、校正の仕事が私を見つけてくれたのです。

 

特に関心を持たれている分野について教えてください。把握しておきたい、専門分野の進歩に特に重要だと思われる、新たな動向にはどんなものがありますか?

特に、コミュニケーション、メディア、組織的行動が専門です。動向という点からいうと、テクノロジーと、それが私たちの相互作用、コミュニケーション、労働、生活、思考にどのように影響を与えているかということに大変興味があります。ご存知の通り、生活はどんどん変化していますが、その変化の大きさを理解しようとするのが私たちの仕事です。

 

英文校正エディテージでは、20の専門分野チーム、センター・オブ・エクセレンス(CoE)のメンバーですね。専門の分野と結びつきがあることで、校正に対するアプローチにどのような影響が与えられますか? また、この研究分野のどういうところが一番好きですか?

英文校正をおこなう論文をより「人間らしく」するようにしています。まさに人間に関する分野だからです。それで、よりくだけた会話調を好むことが多いのですけど、著者のスタイルも常に守っています。繰り返しになりますが、この研究分野は一言で言うと、人間です。生きて、活動している人間なのです。

 

様々な論文を通じて高品質を保つために、何か特別にやっていることはありますか?

それぞれの論文に対して、著者の「頭の中に入り込む」ようにしています。 著者の考え、書き方のパターン、動機をつかむよう心がけています。

 

英文校正者として、優れた英語論文とはどういうものでしょうか? また、ライティング・スキルをいかにして上達させるか、アドバイスをもらえますか?

私にとって良い英語論文というのは、何ら「余分な」語がない、簡潔な論文です。アドバイスもありふれているかもしれませんが、「 短く、簡潔に」です。「凝った」語に挑戦したり使用したりしてはいけません。そういう語を使うと、書き手の意図と違ってしまうことが多いからです。

 

英文校正という仕事に関心を持ち続け、お客さまに高品質なサービスを提供するにはどうしたらいいでしょうか?

自分が関心を持てる論文を英文校正、編集し、あらゆることに開かれた心を持つことです。自分のいつもの基準枠とは何の関係もない論文が、一番興味深い論文であるということも、時にはあります。

 

仕事がお休みのときは、どんな趣味や活動をして楽しんでらっしゃいますか?

 

Nicolette Papastefanouスキューバダイビングが好きですね。今はもっと専門的な能力を開発するためがんばっているところです。Padi認定のダイビングライセンスを持っているんですよ。
旅行も好きで、人里離れたところに出かけることが多いです。自分を再発見できる場所です。冬はスキー、夏は散歩、カヤック、そしてできるだけたくさんダイビングをしています。1
年を通じて楽しんでいるのは、料理、写真。それから夢をすべてかなえるための宝くじ!
次にやりたいと思っている大きな冒険は、 願わくば海洋保護のための調査旅行です。これは宝くじの賞金が手に入ったらすぐにでも。また、家族に会うためできる限り帰省しようと思っています。

 

著者にメッセージをどうぞ

まず頭で思い出して書き、それから細部や専門用語を付け足してください。ほとんどの場合、こうすることで無駄に長くなることが防げるかと思います。何より大切なのは、自分の研究を愛する気持ちだと思います。

 

 

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