質問: Dr.Eddyのお悩み相談: 同じジャーナルにばかり投稿するのは、賢明なことでしょうか?

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回答:

特定のジャーナルに多くの論文を投稿する場合、利点と問題点の両方があります。一番重要な利点は、そのジャーナルが扱う領域や投稿規程、文体に熟知するようになることです。ですから、こうした基本的な点を理解するのに時間をかけずに済みます。つまり、実際に投稿したり、査読者からのコメントに回答する際に、研究がジャーナルの扱う範囲とうまく合致しているのかすぐにわかりますし、時間をより効果的に使うことができます。もう一つの利点は、特に非常に専門的なジャーナルの場合、一つのジャーナルですべての研究を発表すると、その研究分野で認められやすいということです。というのも、その分野の研究者は、そのジャーナルを読めば、あなたの研究のすべてを読めることになるからです。常時投稿してくれる研究者にジャーナルの編集委員になるよう依頼するジャーナルもよくあります。

懸念は、助成金を支給する委員会(助成金委員会)やテニュアの審査委員会で、なぜ同じジャーナルにしか投稿しないのか質問されるかもしれないことです。そのジャーナルの編集委員会と何らかの提携関係があるのではないかとか、査読者と親しいのではないか、だからそのジャーナルでいつも掲載されるのではという疑念を抱く人がいないとも限りません。また、そのジャーナルのインパクト・ファクターがある年、突然下がったら、あなたの研究の質も不当に疑問視されてしまうかもしれません。

様々なジャーナルに投稿することの一番はっきりとした利点の一つは、幅広い読者層に自分の研究を知ってもらえるということです。投稿先には、(a) 学会が出版しているジャーナル(読者のほとんどが学会員)、(b) 会員制ジャーナル(通常、研究施設の図書館が購読し、その施設の研究者が読者となる)、 (c) オープンアクセス・ジャーナル(一般の人を含め、誰でも無料で読むことができる)があります。様々なジャーナルに投稿することにより、色々な編集者や査読者とやり取りするという、大変ながらも実りのある経験ができます。さらに、履歴書に評判の高いジャーナルが二つ以上書かれているということは、研究の適用可能性の広さを示しており、あなたの評価も高くなるでしょう。

これまで『Stroke』誌には、ある程度スムーズに論文発表ができたと思います。また、『Stroke』誌はレベルの高い国際ジャーナルですから、あなたの論文が引用されることも多かったでしょう。「他のジャーナルを検討する必要があるだろうか」と考えるのも、当然のことです。理想は、新しい論文を書くごとに、前に書いた論文よりもインパクト・ファクターが高く、その論文と最も関連の強いジャーナルに投稿することです。例えば、『Stroke』誌でよく発表しているとしたら、投稿するジャーナルを多様にするという目的だけで、『Stroke』誌よりインパクト・ファクターが低く、ほとんど知られていないジャーナルで発表しようと考えるのは意味がありません。しかし、あなたの論文が、その分野で比較的レベルの高いジャーナルの扱う領域に合っていたら、そこで発表することは非常に有益なことでしょう。

研究者としての地位を確立しようとしている若手にとっては、一つの専門的なジャーナルで発表を続けることは、その分野で認知されるために役に立つかもしれません。シニアの研究者であれば、専門分野と関連のあるジャーナル、三~四誌で発表したいと思うでしょう。でも、非常に狭い分野の研究者にとっては、SCIに掲載されているような国際ジャーナルの数も少ないでしょうから、同じジャーナルで発表し続けるのが得策かもしれません。例えば、ネコ科動物の外科手術を専門にしている研究者は、『Feline Medicine & Surgery』誌で定期的に論文を発表するのが適当でしょう。

ジャーナルの選択基準は、論文ごとに考えましょう。あなたの論文を一番面白いと思ってくれる読者がいるジャーナルを選びましょう。評判の高いオープンアクセスのジャーナルで発表すれば、自分の研究成果をより多くの読者に届けられます。多様なジャーナルで投稿することで、自分の研究の影響力が増し、より幅広い読者層を得ることができると思うなら、ぜひ挑戦してみてください。


このコンテンツは「ジャーナルを選ぶ」ステージに属しています。

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