質問: 査読者からのコメントが大きく異なる場合の対応は?

質問の内容 -
こんにちは。先日初めて英語論文を投稿し,査読コメントが返ってきたのですが,査読者2名のコメント量がまったくもって異なっていました。1人は3つのコメントで,納得のいく内容ですのでそれにこたえて修正することは容易なのですが,もう1人のコメント量は多く,しかも論文の内容を大きく変えるようなものになっています。今回のようなことは初めてで,どう対応したらよいのか困っています…。
1 この質問に答える
回答:

初めての論文投稿ということですので、査読者二名のコメントに差があっては混乱するのも当然のことといえましょう。でも今後、査読者の間でも意見が食い違うのは珍しくないということが分かってくると思います。実際、極端な場合は、一方の査読者のコメントがもう一方の査読者のコメントと完全に矛盾することさえあります。今回の場合は、一人が小さな修正を3ヶ所提案し、もう一人が大幅な修正を要求しているとのこと。おそらく、最初の査読者のコメントには納得できるけれど、二番目の査読者は厳しすぎるとお思いでしょう。ただ、そのように思われるのは、「自分の論文を客観的に見ることはできない」ことが原因である可能性もあります。

査読者の意見が異なる真の原因は、全く別のところにあるかもしれません。もしかしたら、二番目の査読者は、一番目の査読者よりも時間をかけて詳細に論文のレビューを行なったのかもしれません。そのような事情であれば、指摘が多いということも説明がつきます。また、二番目の査読者は、最初の査読者よりも論文のテーマに関してより多くの知識や経験があるという可能性もあります。そのため、最初の査読者が気づかなかった問題点に気づけたと考えることもできます。

両方の査読者の提案に従って論文を修正すれば、あなたの論文の質は確実に向上します。コメントに返信する際には、査読者の全てのコメントに対し、その一つ一つに対応する回答を準備しましょう。同意できないコメントがあれば、同意しない理由を丁寧に説明し、修正しないでおくこともできます。しかし、できるだけ修正を行うように努力しましょう。


このコンテンツは「査読」ステージに属しています。

無料の個別コーチングで、査読コメントへの対応方法を学びましょう。