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学会とジャーナルで同じ研究を発表する際の基本ルールとは?

Editage Insights | 2016年8月8日 | 77,480 ビュー

今、抄録が書けるだけの研究内容が手元にあり、学会への投稿を考えています。学会の開催は10月で、投稿の締め切りは5月半ばです。今すぐ抄録を学会に投稿し、その後論文に発展させてSCIジャーナルに投稿すれば、10月よりも前に受理される可能性があります。しかし、10月以降にジャーナルに受理される可能性の方が高いと思います。以下が私の質問です。

1. 同じ研究を、学会とSCIジャーナルの両方で発表してもよいのでしょうか?未出版であれば可能だと思うのですが、どうでしょうか。

2. 学会での発表後に論文を執筆し、ジャーナルに投稿することは問題ないでしょうか?

3. ジャーナルに論文を投稿した後に、学会に抄録を投稿することは許されますか?(学会発表の前にジャーナルに論文が掲載されると、学会の心証が悪いと思います。)

学会とジャーナルで同じ研究を発表する際の一般的な規則があれば、ぜひ教えてください。

まず、基本的なルールをはっきりさせておきましょう。

学会で発表する研究は、まだ完了していないのが普通です。一般的には、学会で予備的な分析を発表し、詳細な分析はジャーナル論文のためにとっておきます。学会で研究発表をする目的は、あなたの研究について人々に知ってもらい、方法を改善するためにフィードバックをもらうことです。ですから、学会で発表した論文を、形式を整えてジャーナルに投稿することは問題ありません。学会論文についての情報を明示し、ジャーナル論文に少なくとも30%新しい内容が加えられていれば、このような行為に問題はありません。

しかし、ジャーナルに論文が掲載された後で、それを学会で発表すべきではありません。なぜなら、聴衆はすでに研究の全貌を知ってしまっているからです。

ご質問に回答していきましょう。

1. 学会で発表した論文を発展させてジャーナルに投稿することは構いませんが、学会での発表前にジャーナルに論文を投稿してはなりません。これは、同じ時期に学会とジャーナルの両方に論文を投稿することになるため、同時投稿(二重投稿)とみなされる可能性があるからです。ジャーナルも学会それぞれに、同時投稿を禁止する明確なルールがあるはずです。学会日時は公表されている情報であり、ジャーナルに掲載される論文では通常、投稿日時と受理日時の両方が分かるようになっています。ですから、論文が10月以降に受理されたとしても、あなたが学会での発表前にジャーナルに論文を投稿していたことが、投稿日時から分かります。

2. 学会発表後に会議録に論文が掲載された後に、(学会で受けたフィードバックを基に改善を加えて)より長い論文に発展させ、ジャーナルに投稿することは可能です。これは全く問題ありません。ただし、その論文が学会発表に基づいていることをカバーレターに明記し、学会論文へのリンクを入れる必要があります。

3. ジャーナルへの投稿後に、学会に抄録を投稿することはできません。

あなたの場合、一番良い方法は、今すぐ学会に抄録を投稿し、直ちにジャーナル向けの論文を執筆し始めることでしょう。学会に論文が受理されなかった場合、すぐにジャーナルに投稿することができます。学会で論文が受理された場合は、学会発表が終わるまで待ち、学会で受けたフィードバックに基づいて必要な改善を加え、その後ジャーナルに投稿するとよいでしょう。

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