データを効果的に表示して、研究のインパクトを高める

データを効果的に表示して、研究のインパクトを高める

事例
あるお客様から論文の校閲を依頼されました。わが社の校閲者は、校閲中に、表ではなくグラフを使ってデータを表示すれば、研究結果の重要性がもっと明確になるだろうと示唆しました。けれども、われわれが勧めたグラフによる表現をするにはさらなるデータが必要で、それはつまり著者がいくつかさらに実験を行わなければならないことを意味していました。この示唆は、その時点では必ずしも必要な修正ではなく、(論文をさらに良くするための)改善だったので、任意の変更として提案しました。著者は、変更により論文が改善されるのは間違いないと同意しましたが、時間がかかるため変更には消極的でした。けれども、査読者からのコメントには、表について疑問点がいくつか指摘されていました。表がわかりやすさに欠けているので、かなり多くの箇所を明快にするよう求めてきたのです。 



行ったこと
そこでわれわれは、いくつかさらに実験をしなければならないとしても、前に示唆したグラフを使うよう勧めました。著者は、アドバイスに従い、追加のローデータを準備してくれました。われわれは、グラフの形式で今回のデータを表現できるよう、著者を手伝いました。修正した論文を投稿し、論文は2回目の査読に入りました。今回は査読者も満足し、追加データとそのデータをグラフの形式で示したことについて肯定的なコメントをくれました。


要約
状況や実験の影響力を読者が理解するためには、データの効果的な表現が非常に重要です。時には、データの影響力を最高にする表現方法が著者にもわからないことがあります。データを表現する最適な方法についてよく考え、迷いがある場合は経験豊富な同僚や教授から助言してもらわなければなりません。

また、データはいかに効果的に表現できるかに関する情報を研究するとよいのではないでしょうか。 図表は一目見てわかるものでなければなりませんし、本文に戻ってはっきりさせるのではなく、図表だけでその状況を明確に把握させることができなければなりません。データの効果的な表現は、みなさんの論文を大いに強化するだけではなく、研究の概念を明確に示すために不可欠でもあるのです。

 

 

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