質問: 論文のリジェクトに抗議することは可能ですか?

質問の内容 -
2015年4月30日に論文を投稿し、1年以上が経った2016年5月2日にリジェクトの最終判定が届きました。判定レターを読む限り、リジェクトされるほどの決定的な問題は見当たらず、問題と思われる箇所もすでに修正されています。修正や再投稿の余地もなくリジェクトという判定になった理由を、ジャーナルに問い合わせようと考えています。抗議によって最終判定が覆される可能性はありますか?
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回答:

著者には、編集者の決定に対して抗議を行う権利はありますが、最終判定が覆されることは基本的にはありません。自分が心血を注いだ論文が出版に値するものだと考えるのは、当然のことです。しかし、査読者や編集者は分野の専門家であり、より適切で客観的な判断を下せるはずです。また、ジャーナルにはそれぞれの基準があり、高名なジャーナルに何度も修正を求められたあげくリジェクトされた論文が、インパクトファクターの劣るジャーナルには受け入れられたケースもあります。したがって、ジャーナルの決定に対して抗議をするか否かは、慎重に考える必要があるでしょう。


それでも、判定にどうしても納得がいかない場合は、抗議して構いません。通常、判定に対する抗議は編集委員会に対して行います。判定に納得できない理由と、編集者の指摘の1つ1つに対する反論を添えて、編集委員会に意思表示をしましょう。反論するためには、確固たるエビデンスを用意する必要があります。また、攻撃的・感情的な言葉は控え、丁重かつ客観的に異議を申し立てるようにしてください。


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