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湯浅誠のグローカデミア(18)オープンアクセスの可能性

by • April 28, 2014 • 湯浅誠のグローカデミアComments (0)1749

みなさん、こんにちは。カクタス・コミュニケーションズの(英文校正エディテージ)代表取締役、湯浅誠です。

Science Talksで今まさに熱く語られているトピックですが、先日、宮川委員とNISTEPの林氏をお招きして、オープンアクセス(以下OA)、日本の現状とOA化のメリットについて2時半にわたってご対談いただきました。最後は「OAが学術業界を根本的に変えるものになるかも?!」などと実に壮大な話で終わりました。

※ご興味がある方は是非サイエンストークスからインタビューをご覧ください。

サイエンストークス記事:宮川剛×林和弘クロストーク:日本はジャーナルのオープンアクセス化推進を戦略とすべし!

 

素人感覚ですが、お話しを伺っているとOAは明るい未来ばかりなのになぜ日本は積極導入しないのか疑問に思ってしまいました。紙面が限られており掲載可否を第三者(=査読者)に委ねないとならない現状、またその査読者は欧米中心である現状、そして日本での研究評価はいかにインパクトファクターの高い欧米紙に掲載されるかが重要である現状(いいかえると論文至上主義)、これらをOAが打破してくれるかもしれません。
そもそもスペースに限りがないので、誌面の関係で掲載されなくなる事はゼロです。査読者は確かに著名な研究者であると思いますが、ある論文の良し悪しが数名(ジャーナル編集者と3名程度の査読者)によって決められてしまうのは、科学の世界にとって本当に良いものかどうか不明です。それよりも先ずは出版をして、誰もがアクセス出来るようにし、読者からその論文自体を「評価」してもらう方が「科学的」であると思います。

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宮川委員(左)とNISTEPの林氏

今は著名なジャーナルに論文が掲載されると、即勝ち組。しばらく科研費などは安定して獲得出来る可能性が高いと言われています。そのため、欧米のジャーナルに論文投稿が殺到しています。本来は論文そのものが評価されるはずなのですが、出版後の評価よりも出版された事実が何よりも高く評価されている気がします。またその「著名なジャーナル」に日本発の論文誌が多々名を連ねていると話は変わってきますが、実際はアメリカとイギリスに集中しています。これらのジャーナルは著作権を保持しますので、国益としてこれでいいのかという問題も出てきます。更に税金を使い行った研究成果を有料(しかもかなりの高額)でないと購読出来ないというのは、一納税者としては考えてしまいます。

 

やはり今後オープンサイエンスの時代に突入する事は避けられないので、国からの補助金で行う研究は原則オープンにしていこうと、業界全体で議論していくべきであると思います。実現に向けて諸問題(OAの場合は投稿費用を著者が負担しなければならない、OA誌の信頼性が低い、分野によっては全く普及していないなど)が様々ありますが、長期的に見ればOA化は日本の学術業界に取り大変有益なものとなりえますので、何度も何度も議論をし、少しずつでもよいので問題を取り除き、少しずつ新しい分野を巻き込んでいくというペースで進めていただきたいと思います。Science Postprintという日本発のOA誌も発足したので、その動向も注目していきたいと思います。

 

サイエンストークスでは、日本分子生物学会「日本の科学を考える」ガチ議論サイトとのコラボレーションで、ジャーナルのOA化推進についての研究者のみなさまからのご意見を募集しています。下のアイディア掲示板とアンケートから、みなさまの率直な考えをお聞かせください!

 

Science Talksアイディア掲示板日本はジャーナルのオープンアクセス化推進を戦略とすべし!

ガチ議論サイトの「OA化の5つの提案」記事と研究者アンケートはこちらから。

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湯浅 誠 /Makoto Yuasa
カクタス・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役
勤務地 Tokyo, Japan

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