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ノーベル賞アナトミー2013(3)「ヒッグス粒子」、当然ですよね!

by • October 13, 2013 • ニュース, ノーベル賞2013Comments (0)2092

遅ればせながら、ノーベル物理学賞は2012年に存在が認められたヒッグス粒子の存在を予見していたエディンバラ大学のピーター・W・ヒッグスさん、ブリュッセル自由大学のフランソワ・アングレールさん、の2名に送られました。ヒッグス粒子は昨年2013年の大きな話題のひとつでしたね。理論から50年という膨大な時間と、莫大な資金、そして人材が費やされた歴史的ビッグサイエンスの受賞。科学にあんまり興味のない方でも、新聞やニュースでしょっちゅう取り上げられていましたので「今年の物理はヒッグスしかないでしょ」と思ってた方も多いんじゃないでしょうか?

さて、このヒッグス粒子。名前は聞いたことあるけれど意味がよくわかんない、という方も多いと思います。ニューヨークタイムズが一般向けにヒッグス粒子を雪にたとえて説明したマルチメディアコンテンツ、「What is Higgs?」を公開してますので興味のある人はチェックしてみてください。

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The New York Times: What Is the Higgs?

「モノにはなぜ重さがあるのか?」ピーター・W・ヒッグスとフランソワ・アングレールの2人の物理学者は、1964年にこの科学的命題にチャレンジし、それぞれに理論的仮説を提示しました。2人の仮説の中心は、粒子に質量を与えるある物質の存在を予見するもので、その物質はヒッグス博士の名前を取って仮に「ヒッグス粒子」と呼ばれていました。それから50年、各国の研究者がこの粒子の存在を追いかけてきました。ヒッグス素子は近年マスメディアに広く取り上げられ、素粒子物理学の代表的な難問の一つになりました。そして仮説が立てられてから約50年後の2012年、欧州合同原子核研究機関CERNでの実験によって、その粒子が存在することが証明されたのです。

ノーベル賞委員会は、「我々の、亜原子粒子の質量の起源についての理解に貢献するメカニズムを理論的に発見したこと、および近年CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)におけるATLAS実験・CMS実験を通じて理論で予言されていた主要な粒子が発見されたことで理論が実証されたこと」から、彼らを今年の受賞者として称えました。

フランソワ・アングレール氏とピーター・ヒッグス氏は現在名誉教授。50年前に自分が理論的に予見した新しい物質の存在が、自分が生きている間に証明されるなんて科学者として幸運ですよね。

ノーベル物理学賞って、ノーベル賞の一番の花形だと感じるのは私だけでしょうか?実際アルフレッド・ノーベルの遺志により、以前はノーベル賞は物理学賞から発表されていました。もしかしたら、ノーベル自身の業績が物理学に関連するからかもしれません。最初のノーベル物理学賞は、1901年にレントゲン検査のあの放射線の発見をしたウィルヘルム・コンラッド・レントゲンに贈られました。これまで196人の物理学者へ計107の賞が贈られています。ノーベル賞受賞者のうち最年少の2人も物理学者です。ローレンス・ブラッグは物理学賞を1915年、弱冠25歳で受賞し、ヴェルナー・ハイゼンベルクは1931年、31歳のときに受賞しました。この他、ノーベル物理学賞を受賞した有名な科学者には、アルバート・アインシュタインやマリー・キュリー、ニールス・ボーアなどがいます。

さて、次回は化学賞を特集します。

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執筆者
ラビ・ムルゲサン/Ravi Murgesan 
カコリ・マジュムダール/Kakoli Majumdar

加筆 
加納 愛/Ai Kanoh

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