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【西川マリの論文執筆Q&A 】他者の研究について「序」で書くか、「考察」で書くか

by • February 24, 2015 • その他のコンテンツComments (0)4398

こんにちは。英文校正エディテージのワークショップ講師を務めている西川マリです。

ワークショップを受講して頂いた方からご質問をメールで受け取りました。匿名をご希望されていたので、この場を借りてお答えしたいと思います。

【質問】
すでに「序」で他者の論文について記述しているにもかかわらず、「考察」で他者の論文の記述を再現している論文が多いです。こんなふうに重複させるのは避けたいと思っていますが、「序」と「考察」でその研究について書かなければならないかもしれません。どうしたら重複を避け、適切な箇所で他者の論文について言及できますか? 何か基本的な方針があるのでしょうか?

【回答】 
重要な論点を提起してくれましたね。1日間のワークショップで私はいつもこの論点を取り上げています。おっしゃる通りで、序ですでに提示しているのと同じ情報を考察で繰り返している論文は、非常に多いです。腕のいいエディターでしたら、考察に重複した内容を取り上げ、削除するか、あるいは足りないことがあれば、序に書いてあることの残りと重複した内容を統合するかします。

これはマクロ編集といい、エディデージのプレミアム英文校正の一部です。スタンダード英文校正には含まれていません。こうした問題を解決する基本的な方法があります。序のポイントは、あなたの目的や仮説を読者に示すことであることを忘れないでください。

ですから、他者の研究を示す場合は、その論文の研究者が何のつもりで行っていたか(彼らの目的)を記述し、目的を達成したかどうか(完全にか、部分的にか、全く達成できなかったか)を簡単に述べます。問題の現状をまとめ、自分自身の目的を述べます。

考察では、結果をひとつひとつを取り上げ、他者の研究結果と比較対照します。直接比較可能な研究について考察できるだけです。優れた論文とは、序ですでに書かれていることを繰り返し議論したりしません。今こそ、結果の核心をつく時、そして、何が同じで何が違い、説明できないのは何かについて解釈する時です。

また、自分の図やグラフを他者の図やグラフなどと比較しています。たいていの場合、同じ出典を引用していても、その論文の別々の箇所に言及しているものです。こうしたことがはっきりとすればいいと思います。上述したやり方を理解する最善の方法は、例をこなすことです。他者の論文をもう一度振り返り、著者が考察で何を書くべきだったかイメージしてみましょう。

 

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mary

Mary Nishikawa/西川マリ
カクタス・コミュニケーションズ株式会社

サイエンス・エディター/学術コミュニケーション トレイナー
勤務地 Tokyo, Japan

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