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湯浅誠のグローカデミア 日米学術大会の大きな違い(1)

by • September 19, 2013 • 湯浅誠のグローカデミアComments (1)5761

こんにちは。カクタス・グループの日本子会社であるカクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表、湯浅誠(ゆあさまこと)です。カクタスは学術・研究コミュニケーションをサポートする企業として、個人の研究者の皆さん、大学・研究機関、学会様にむけたさまざまな国際化支援サービスを提供しています。このコラムではジャパン・チーム代表として日々の仕事の中の気づきをつづっていきます。

今日はアメリカと日本の学術大会の違いについて。ここ数年、会社として積極的に国内の学術大会に企業出展させていただき、英文ライティングセミナーも大会プログラムに組み込んでいただいたりと、合計20回近く日本の学会さんの大会に参加させていただきました。一方で、カクタスはアメリカにも支社があり、積極的にアメリカを中心に海外の学術大会にも出展しています。私もしばしばアメリカの学会出展にも足をはこびますが、アメリカの学術大会に行くたびに驚くのは、日本とアメリカの学術大会の大きな違いです。

アメリカ学術大会でのカクタス・コミュニケーションズ(エディテージ)展示ブース。左からカクタスのアメリカ支社の営業部のボニー、中央がアメリカ支社代表のドナルド、右が営業部のエリン。

アメリカ学術大会でのカクタス・コミュニケーションズ(エディテージ)展示ブース。左からカクタスのアメリカ支社の営業部のギャリー、中央がアメリカ支社代表のドナルド、右が営業部のエリン。

一番の違いは、運営方法です。アメリカでは非医学系の学会でも会場は高級ホテル。参加者はほとんどがホテルに滞在。大会プログラムも早朝の7時半から開始で、夜もディナー付きの丸一日イベント。お蔭で参加料は一人600ドル程度もします。

学術大会の一日は会場での朝食から始まります。これが意外なことにレストランでの朝食ではなく、出展会場で朝食です。目的はもちろん企業ブースへの客寄せ。出展料は2,500ドル程度なのでそれほど日本とは変わりませんが、主催者はマーケティングをよく考えているな、とうならされます。参加者も嫌々来ているという感じではなく、ほとんどの方が1ブース1ブース丁寧に話を聞いていかれます。展示会場は休み時間になるといつも大賑わい。私はアメリカ支社の担当スタッフの横にいて勉強目的で展示ブースにいたのですが、あまりの盛況に人手が足りなくなり、ブースを訪れる研究者の方々にも直接サービスのご案内する事になりました。

ブースにみえたお客様の中には恐らく「なぜ研究のコミュニケーション・サポートをする会社のブースに、英語がおぼつかない日本人がいるのだろう?」と思われた方もいるかと思います(笑)。みなさん好奇心が旺盛なのか、かなり細かい質問をされます。ありがたいことに、アメリカの学術大会ブースではこちらからお声をかけなくても、研究者のみなさんが積極的にブースを回る文化。「日本では各ブースでパンフレットを片手に、立ち行き交う人に一生懸命資料を配っているんですよ」と話すと、「アメリカではその光景はまずないけど、やってみたらお客様はどう反応するだろうね!?」と笑われました。

企業サイドも、売り込みというよりは新しい知識や技術を研究者に共有するという姿勢が強く、お役立ち情報満載の資料を用意し、ブースのデザインもかなりこだわっているようです。パネルだけを見ると「何の会社?」と思われるようなデザイン重視のかっこいいブースを出している企業ばかりで、「何の会社か明確にコミュニケーションする」日本型のブースとはだいぶ様子が違うように見えました。ためしにアメリカ支社の人間に私たちが日本で展示しているブース写真を見せたところ、「これではアメリカだとセンスのない会社だと思われるよ。デザイン一新だ!」と言われました(苦笑)

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QUINTILESさんの展示ブース。何の会社か一瞬にしてわかりませんが、デザインにひきつけられます。

アメリカで流行ったことが日本に5年遅れで来るとよく言われますが、このデザイン重視のブースが日本の学会さんで流行る日は来るのでしょうか?医学系学会では外資系企業を中心にこのトレンドがすでに見られますが、工学系学会ではまだあまり見られません。5年後の日本の学術大会がどのようになっているのか楽しみです。次回は大会自体についてお話をさせていただきます。

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MakotoYuasa.jpg湯浅 誠 /Makoto Yuasa
カクタス・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役
勤務地 Tokyo, Japan

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One Response to 湯浅誠のグローカデミア 日米学術大会の大きな違い(1)

  1. […] 前回は日本と海外の学術大会の違いを、「展示ブース」を取り上げて説明しましたが、今回はセッションの進め方について気づいたことを語りたいと思います。私自身、学術セッション参加の場数がそれほどたくさんあるわけではありませんので、すべての日本と海外の学会でこれらの違いがあるとは限りませんが、非常に印象的だったセッションのお話しをしたいと思います。 […]

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