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カスタマーサービス・チーム日記(12)ヒンドゥー新年 光の祭事「ディーワーリー दीवाली」

by • November 26, 2015 • カスタマーサービス・チーム日記Comments (0)1331

今月のムンバイオフィスは、दीवाली, Diwali(サンスクリット語の दीपावली, Deepawali)というヒンドゥー教の最も大きなお祭りの一つで、ヒンドゥー教徒にとっての新年なので、賑やかに始まった。


ディーワーリーは別名「光の祭り」と呼ばれ、人々は蝋燭やランプを灯し、光が闇に打ち勝ったことを祝う。インドの暦は太陰暦であり、インド暦の7番目の月の初めの日の新月となり、日本全体としては既に失われた宇宙のリズムと連動している祭りではある。ディーワーリーでの闇とは精神=霊を抑えこむ力であり、暴力、怒り、妬み、貪欲、偏見、恐れ、不正、苦しみなどといった魂という海に由来する否定的な感情を象徴する。ディーワーリーは光が激しい戦いの後、最終的には打ち勝つことを啓示し、秘儀へ参入する大いなる祭りであったが、現代のムンバイでは爆竹、花火の爆音が人々と交通の喧騒に混ざり、形骸化している。それでも、その爆発的な激流は西洋、東南アジア、東アジアでは決して見られない力を示し、それに抗う精神の光を一枚のタペストリーとして眼前に描く。

ムンバイオフィスでは、ディーワーリーの前のバザーから始まり、ディーワーリーの飾り付け、伝統衣装ドレッサーコンテストでフィナーレを迎えた。インド人及び外国人社員が思い思いの衣装を纏い、大いに盛り上がった。
ヒンドゥー教徒のインド人社員の殆どがディーワーリーの前から休暇を取り、里帰り、旅行にと羽を伸ばした。筆者は日本人同僚と居住マンションの屋上で酒を飲み、360度至る所で打ち上げられる花火を楽しんだので、祭りの本義とは外れた処にいた。ただ、屋上で花火を見ることであれほどの喧騒のムンバイの中で一時の静寂で内省し、自身の闇に光を灯すことができたので、ほどほどにインドのヒンドゥー文化の中にいたのではないかと思う。

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とはいえ、三島由紀夫が輪廻転生を題材とした4部作豊饒の海の第三巻「暁の寺」の中でベナレスを描写したように、インドそれ自体がちっぽけな論理からの理解を拒む。この現代においても。「無情とみえるものはみな喜悦だった。輪廻転生は信じられているだけではなく、田の水が稲をはぐくみ、果樹が実を結ぶのと等しい、つねに目前に繰り返される自然の事象にすぎなかった」(暁の寺)
幾ら精神が形骸化していても、そこにディオニュソス的な熱狂を孕むインドには「生死」が日常にあり、その延長線上に輪廻があり、自らの卑小さを認める敬虔さがある。そんなインドを思い出したムンバイでのディーワーリーであった。

 

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笠原直人/ Naoto Kasahara
カクタス・コミュニケーションズ
エディテージ カスタマーデライト部
勤務地:Mumbai, India

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