英文校正・論文投稿エディテージ お見積もり・ご注文 論文執筆リソース Editage Insights オンラインシステム
BeFunky_2-states-2a.jpg

カスタマーサービス・チーム日記(3)ブライドと(グルームと)偏見

by • May 22, 2014 • カスタマーサービス・チーム日記Comments (0)4103

みなさま、こんにちは。
電話で「エディテージって関西でやってるんですか?」と聞かれる、インド本社で英文校正エディテージのカスタマー・サービス担当してます井上です。

本日はインドにまつわるお噺を一席…。
地元の新聞にハマっています。平日は勤務時間の関係で買えませんので、週末にまとめ買いします。
1紙平均4ルピー(約7円)と異常に安く、カラーでボリュームたっぷり。

先週末のSunday Express付録冊子に、こんな記事がありました。
「Brides, Grooms, and Prejudice」。

記事は、異なる州出身のカップルの結婚式で、花嫁側親族がいきなり奇声を発し出す場面から始まります。奇声は、花嫁の地方では最高の祝福と餞のしるし。でも花婿側親族は、突然の珍事に腰を抜かします。

先ごろ公開されたヒンディ語映画「2 States」は、すべての本が映画化される売れっ子作家チェタン・バガットの自伝的小説を元に作られました。北はデリー出身・「パンジャビ」の男の子と、バリバリ南のチェンナイ(旧マドラス)出身の女の子が、大学で出会って恋に落ちます。

インドでは、異カースト・異宗教など「禁じられた」カップルの駆け落ちが、農村部を中心に今もあります。それだけ家族と「コミュニティ」(これが曲者!)の抵抗がすさまじいのです。普通は(と言っていいでしょうか)、結婚相手は親と親族がよってたかって決めます。もちろん同じ「コミュニティ」の中から。

この作品のカップルの想定ハードルも、高すぎて見えないほど。でも彼らは、双方の家族にちゃんと認めてもらって結婚する!と決心します。互いの両親の初顔合わせは、超最悪。社交辞令も交わさず、あからさまに嫌悪感を表し決裂します。あの手この手の家族懐柔作戦は、涙ぐましく浅ましく、「ヒンディ(マサラ)映画のよう」です。山あり谷あり崖あり大河あり行き止まりあり一方通行あり天の岩戸あり…!!!

記事にも何組かのカップルが登場します。結婚までは、一族の名誉がどうの、自殺してやるの、ヒンディ映画を超えるドラマが展開されます。結婚後も、未知との遭遇の連続。女性の地位など、衣食や儀式以外の部分でも、地方によって驚くほど違うようです。

インドには現在29の州があり、公式に記録されているだけでも100以上の言語が話されています。

「地方・言語は違っても皆インドという同じ国の人民なのだ!」とガンディさんは説きましたが、人々はやはり、出身地・言語に強烈なアイデンティティを持っています。違う州・違う地方は、日本人にとっての外国みたいなものなのでしょう。そして、偏見が生まれ定着する…。

アメリカで活躍した日本人コメディアンに、Tamayoさんという方がいます。彼女は、人種間の偏見・差別を絶品ジョークにして、笑い飛ばします。彼女のジョークにどう反応するかで、心に持つ根強い偏見が分かると言います。

世の中には2通りの人間がいる。「世の中には2通りの人間がいる」と思っている人間と、そう思ってない人間と。

わたしたちは、集団の性質を分類して、その人々を理解したつもりになりがちです。○○人、○○出身、○○教徒、○○をしているひと、…。ある性質はその集団で自然に多発します。でも、全員がそうであるわけではないし、さらに他集団と比較して優劣もない。個人に対して思考停止することなく、違うところ・違わないところをばっちり見極めて、違いは楽しんで、偏見は笑い飛ばせたらいいなと思います。

翻って、カクタス・コミュニケーションズが展開するブランド、わが英文校正エディテージ

複数の国に拠点を持ち、協力してサービスを作っています。中でもわたしがいるカスタマー・ディライト部は、人種のるつぼ。五感のすべてを刺激するカラフルなチームです。でも、インドに住んでインドで働いて果てはガンジス川の藻屑予定のわたしとしては、インド人ってどんなん?というのはやはり好奇心の最大の的であり、もちろん優れたサービスを作り上げるカギでもあります。新聞もインド観察のネタの1つです。

同チームに、南インドから来たスリヴィディヤを迎えてから、同じインド人といっても様子がどうも違うぞ違うぞ違うぞと思っていました。この本と記事を読んで、さらに実感。「インド人同僚」と一口に言っても、それぞれ違う国のひとぐらい違うのかも。さらに、彼らからしたら、違う州よりもっと遠い国から来たわたしらなんて宇宙人かも。色のない透明眼鏡で一人ひとりを見て、偏見を笑い飛ばして、わたしたちの「星」についても押し付けず素直に伝えられるようになりたいと思います。

この辺で、濃いチャイが一番怖い。
おあとがよろしいようで…。

 
次回もまた他のメンバーが登場します。どうぞお楽しみに。

————————–
BeFunky_null_4.jpg

井上佳子/Yoshiko Inoue
カクタス・コミュニケーションズ株式会社
カスタマー・ディライト部
勤務地 Mumbai, India

Pin It

Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>